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現代の秘密結社と武術

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日本創生会は、洪門天地會青蓮堂日本總會の関連団体である。 日本創生会 https://japan-creationsociety.com/kokorozashi/ 洪門天地會青蓮堂日本總會 https://acfreemasons3821.org/ 洪門とは、かつて中国に存在していた秘密結社であるが、一枚岩ではなく複数の組織の総称であった。 代表的な組織として、天地会、三合会、大刀会、小刀会、哥老会などが存在していたが、現代の洪門系団体はこうした組織の後継として、今なお活動を続けている。 青蓮堂は台湾に本部を置く天地会系の団体として自らを洪門の正統であると名乗っており、日本總會はその日本支部である。 かつての洪門では各組織ごとに武術が訓練されていたことが多かったが、現代の天地会系団体である青蓮堂日本總會でも、レノン・リー先生を始めとした多くのメンバーが独自に武術を探求している。 YouTubeで公開されている上記動画のコメント欄には、そうした技の数々を胡散臭いと思う者で溢れているが、確かにレノン・リー先生の説明はどれも非科学的なため、そうした第三者の反応も無理からぬことである。 「洪家体術」と呼ばれている青蓮堂日本總會の武術自体は、いわゆる英語圏で言われるところのフェイクマーシャルアーツ(Fake Martial Arts)ではない。 私も実際に日本創生会のセミナーで体験したことがあり、ある1人のメンバーは気を用いた技を私に掛けることが出来なかったものの、技そのものには中国武術的な合理性があり、主に気の練り方や発剄に分類される技と理合が存在している。 つまり、目の前で起こっていることは事実で、タネも仕掛けもちゃんとある。 上記の動画で披露されている技も、相手の突きの勢いを利用しつつ体捌きの力で入身突きをして相手を倒しているだけであり、流派によって理合や想定の違いは多少あれど、他の中国武術の門派や合気道、大東流合気柔術などでも類似した技を練習することが出来る。 しかしながら、レノン・リー先生がそうしたタネや仕掛けをきちんと説明せず、上記の動画のように「相手のエネルギーをもらう」といった非科学的な説明しかせず、あたかも超常的な何かがあるかのように印象付けてしまうため、胡散臭く見えてしまうのである。 こうしたカルト的な胡散臭さは、青蓮堂日本總會全体に見られることである。