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11月, 2023の投稿を表示しています

死刑制度は必要なのか

日本国内では死刑制度賛成の声が根強いが、他国の例を見ると必ずしも死刑制度が犯罪被害者の心を救うとは限らないようだ。 母を殺害された女性はなぜ「終身刑への減刑」を願い出たのか 遺族の心を癒やすとは限らない「死刑」の意味 https://www.tokyo-np.co.jp/article/256459 (以下引用) <連載 命の償い 米国~第4部 死刑とゆるし>㊤ 「クレイジーに聞こえるかもしれないけれど」と前置きして、トニ・ホール(32)は言った。「実はその日、私は泣いてしまった」  昨年7月28日、米南部アラバマ州で死刑囚ジョー・ジェームズ=当時(50)=が処刑された。1994年に同州バーミングハムで元交際相手の女性フェイス・ホール=同(26)=を射殺した男。トニが涙を流したとためらいがちに打ち明けたのは、自身が被害者であるフェイスの娘だからだ。「でもジェームズにも親や子がいた。私は彼らへの思いを抑えられなかった」  殺人などの凶悪犯を極刑に処すことで、被害者の遺族らは報われる—。死刑制度を存続させる考え方の一つに、こうした応報感情が挙げられるが、米国には異を唱える人も少なくない。トニもその一人だ。  母に付きまとっていたジェームズが犯行に及んだ時、トニは3歳だった。知らせの電話を受けた曽祖母が受話器を落として泣き崩れ、夜になってテレビが母の名前を繰り返し告げた記憶がおぼろげに残るだけだ。  それでも、いつも一緒だった母の不在はトニの成長に深い影を落とした。友人たちに「お母さんは死んだ」と話すと静まり返る。父や親族と暮らした家では虐待も受けた。大人になって流産した時は、母に抱きしめてほしかった。「私の人生は事件への怒りと憎しみでいっぱいだった」 ◆「かつての自分と同じように苦しむ人を生むだけだ」  ジェームズは事件から5年後の99年に死刑が確定。祖母らは「執行はいつなのか」と長く処刑を望んだが、トニは次第に「負の感情に振り回されたくない」と感じるようになった。  その思いは2020年、同じバーミングハムで起きた別の殺人事件で男が処刑された時、「死刑も殺人だ」という確信に変わった。亡き母の年齢を過ぎ、自身も幼い子を持つ親となったトニ。「刑罰として加害者の命を奪っても、かつての自分と同じように苦しむ人を生むだけだ」と感じた。  死刑が遺族の心を癒やすとは限らないことは

BreakingDown(ブレイキングダウン)の選手達はプロ格闘家より強いのか

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BreakingDown(ブレイキングダウン)の選手達がプロ格闘家達との対抗戦に勝利したことで、CEOの朝倉未来選手も「BreakingDown(ブレイキングダウン)の選手達はプロ格闘家より強い」と言わんばかりに調子を上げている。 【全文掲載】BreakingDown勢がプロ格闘家との対抗戦に勝利!朝倉未来が「ウチをよく思ってないプロ団体の関係者さん、是非対抗戦をしましょう」と宣戦布告 https://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/%E5%85%A8%E6%96%87%E6%8E%B2%E8%BC%89-breakingdown%E5%8B%A2%E3%81%8C%E3%83%97%E3%83%AD%E6%A0%BC%E9%97%98%E5%AE%B6%E3%81%A8%E3%81%AE%E5%AF%BE%E6%8A%97%E6%88%A6%E3%81%AB%E5%8B%9D%E5%88%A9-%E6%9C%9D%E5%80%89%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%81%8C-%E3%82%A6%E3%83%81%E3%82%92%E3%82%88%E3%81%8F%E6%80%9D%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%AA%E3%81%84%E3%83%97%E3%83%AD%E5%9B%A3%E4%BD%93%E3%81%AE%E9%96%A2%E4%BF%82%E8%80%85%E3%81%95%E3%82%93-%E6%98%AF%E9%9D%9E%E5%AF%BE%E6%8A%97%E6%88%A6%E3%82%92%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86-%E3%81%A8%E5%AE%A3%E6%88%A6%E5%B8%83%E5%91%8A/ar-AA1kpYJ2?ocid=msedgdhp&pc=LCTS&cvid=8ec93591f2e04ccc87f03fc0d2412027&ei=11 (以下引用) 23日、さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナにて『BreakingDown10』が開催。 本戦10回目の記念となる今大会では、BreakingDown勢がプロ格闘家やOutsider戦士との対抗戦の他

水抜きの危険性

プロ格闘技においてよく行われる減量法として「水抜き」があるが、元K-1世界王者の魔裟斗氏は水抜きの不確実性と危険性について次のように語っている。 格闘技界でなぜ体重超過が続出しているのか 魔裟斗の回答に「説得力あり過ぎ」「さすが」 https://encount.press/archives/483071/ (以下引用) 「筋肉だけの体にするのが本当の減量だと思う」  元K-1ファイターの魔裟斗が8日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。格闘技界で続出している体重超過の問題について私見を述べた。  格闘技で計量オーバーが続出している問題。最近では、ボクシングのWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチで、井岡一翔の相手である王者ジョシュア・フランコが再計量も2.9キロオーバーした。  減量方法の一つに“水抜き”というやり方があり、1日で約5キロもの体重を落とすことができるという。魔裟斗は「みな、それ(水抜き)を真似しているから、体重超過が起きていると俺は思う。水抜きは筋肉量がある人は落ちやすいが、筋肉量が少ない人だと落ちにくい。いい減量方法だとは思わない」と話した。  水抜きついて、魔裟斗は「血液がドロドロになる。10代の頃、1週間で7キロくらい落とした時に倒れたことがあった。脳の血管もドロドロになっているから、立つとクラクラする。そのような状態で脳が叩かれたら、よくない」と自らの体験を交えて説明した。  自身の減量方法については、「前日に落とすのは1キロくらい。3キロくらいをじわじわ(試合前の)1週間で落とす」と説明。「(水抜きで)1日に3、4キロ落とすと、試合の日は調子が良くないと思う」と話した。  また、理想の減量方法については、「脂肪を削って筋肉だけにしていくと、体もキレてくる。そうやって筋肉だけの体にするのが本当の減量だと思う」とした上で、「自分のことを天才だと思うな。一気に(体重を)落として、戻して強いやつは天才。お前は凡人だぜ。泥臭く真面目にやらないとダメ。俺は凡人だからコツコツ、体重計にのった。普段から節制しているほうが調子がいい」と持論を述べた。  これに対して、ファンからは「今もトレーニングされてるから本当に説得力がありますね」「言葉ひとつひとつから力を感じる。優しさと自信も混ざってて最高」「これは深いお話」「深い話し、説得力あり過ぎ」「これ

BreakingDown(ブレイキングダウン)に出場するデメリット

出場することで手軽に売名を行えることがBreakingDown(ブレイキングダウン)のメリットであるが、一方で出場することによって反社会的な関係性を疑われ、世間に悪名が広がってしまう点がデメリットである。 BreakingDown(ブレイキングダウン)そのものや出場者の悪印象については、タレントの武井壮氏も次のように語っている。 武井壮「BD出場しろ」批判へ持論も へずまりゅう「人生変えようともがいとる奴ら悪い目で見ないでくれ」 https://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/%E6%AD%A6%E4%BA%95%E5%A3%AE-%EF%BD%82%EF%BD%84%E5%87%BA%E5%A0%B4%E3%81%97%E3%82%8D-%E6%89%B9%E5%88%A4%E3%81%B8%E6%8C%81%E8%AB%96%E3%82%82-%E3%81%B8%E3%81%9A%E3%81%BE%E3%82%8A%E3%82%85%E3%81%86-%E4%BA%BA%E7%94%9F%E5%A4%89%E3%81%88%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%A8%E3%82%82%E3%81%8C%E3%81%84%E3%81%A8%E3%82%8B%E5%A5%B4%E3%82%89%E6%82%AA%E3%81%84%E7%9B%AE%E3%81%A7%E8%A6%8B%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A7%E3%81%8F%E3%82%8C/ar-AA1jEDeZ?ocid=msedgdhp&pc=LCTS&cvid=86f41256caae4c71923524a409a4c5ab&ei=6 (以下引用) タレントの武井壮が8日、X(旧ツイッター)を更新。格闘技イベント「ブレイキングダウン」に出場しない理由を長文で説明した。 「『ブレイキングダウンに出て口だけじゃなく本当に強いのか証明しろ』とか言われるんだけど、出る訳ねえだろ!」とコメント。 「刺青入った人と写真撮っただけで世間から『付き合いがあるのか?』と叩かれて仕事無くなったりする仕事してんだぞ?」と理由をつづった。 さらに「タレントはつまらん、テレビはつまらん、とか言ってるけど、そんなんじゃねえんだよ。。

BreakingDown(ブレイキングダウン)とプロ格闘技の違い

「エセ格闘技エンターテイメント番組」であるBreakingDown(ブレイキングダウン)がプロ格闘技の試合と決定的に異なる点は、選手層の素行の悪さや競技レベル、試合時間だけではない。 プロ格闘技の試合においては、ダウンを奪うなどして判定上の優勢が確定した場合、フットワークで相手から距離を取ったりクリンチをするなどして試合終了まで上手く逃げ切るテクニックも重要となる。 しかし、BreakingDown(ブレイキングダウン)のファン達はそうしたプロ格闘技のテクニックの重要性を理解出来ず、「ただ強いだけの者は普通の格闘技の試合に出場すれば良い」などと言ってしまう始末で、BreakingDown(ブレイキングダウン)が根本的に格闘技の次元へと到達出来ない原因が露呈してしまっている。 【BreakingDown】完璧な後ろ回し蹴りでダウン奪取→逃げのクリンチ K-1カレッジ出身者にファン苦言「ダサい」 https://encount.press/archives/524820/ (以下引用) 朝倉未来が社長を務める格闘技エンターテインメント「BreakingDown」のスピンオフ大会「BreakingDown9.5」が8日、都内で行われた。フェザー級ワンマッチで、K-1カレッジで準優勝の実績を持つ西島恭平が披露した後ろ回し蹴りに視聴者は騒然となった。 同時接続数30万人突破した「BreakingDown9.5」  朝倉未来が社長を務める格闘技エンターテインメント「BreakingDown」のスピンオフ大会「BreakingDown9.5」が8日、都内で行われた。フェザー級ワンマッチで、K-1カレッジで準優勝の実績を持つ西島恭平が披露した後ろ回し蹴りに視聴者は騒然となった。  同時接続数30万人突破した今大会。メインカード以外の試合も大いに盛り上がった。またも空手の経歴を持つ選手が魅せた。  高いボクシングスキルを持つとしぞうとの一戦。「BreakingDown」から「RISE」、「RIZIN」の舞台を目指している西島はローキックで距離を図りながら後ろ回し回転蹴りを繰り出した。見事にとしぞうの顔面をとらえダウンを奪った。  このシーンに視聴者からは「あの蹴りは恐ろしい!」「後ろ回し蹴りはカッコよかった」「ピンポイントに顔面に入れるとは!」「あれ当たるのすごい!」「スーパーキック

サイト「宮本武蔵」における誤情報と二天一流

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鈴木幸治氏と播磨武蔵研究会によって運営されている「宮本武蔵」というサイトには、五輪書の解説が公開されている。 この解説は五輪書の各写本なども比較した上で非常に正確な情報を掲載しているが、いくつか誤った情報が記載されている。 例えば、五輪書における二刀上段構えについての解説である。 件のサイトには、水之巻「五方の搆の事」「表、第二の次第の事」「有搆無搆の教の事」の各章において、五輪書に記載のある上段の構えを次のように解説している。 「上段は、後出の「有搆無搆の教の事」に、上段も、少し太刀が下る感じであれば、中段となり、中段も、場合により少し上れば、上段となる、とあるから、中段の搆えをそのまま上へ上げたものであろう。しかし、別の搆え方もあるようで、右図のように、太刀を上げるといよりも、太刀を握った右手の拳が顔の脇、耳の傍にくるようにして、太刀を右肩にかついだ形である。太刀先が後を向くのである。左手の刀の方は前へ向ける。――かなり特異な形であるが、これが、現今、しばしば紹介もされている上段の搆えである。しかし、この搆え方の問題は、第一に、これが現行諸派の伝承だとしても、それは十八世紀を遡らないものであること、第二に、またそれに何より、五輪書にはそういう格好にしろとは書いていないこと、第三に、上記の「有搆無搆の教の事」の記事、つまり、上段も、少し太刀が下る感じであれば、中段となり、中段も、場合により少し上れば、上段となる、とある記事とも一致しないのである。したがって、五輪書の上段の構えが、太刀を右肩にかついだ格好だとするには、確証がないだけではなく、いろいろ難点もある。」 水之巻「五方の搆の事」 https://musasi.siritai.net/themusasi2/gorin/g202.html#r207 「肥後兵法書によれば、上段の搆えは、太刀を握った右の手を上げて、耳に並べるという感じで、太刀の束柄の先は開かないようにして、手の内は固く握らず弛めず、前せまに(つまり、太刀の束先が開かないように、と同義)搆える。前に向けた左手の刀は差し出すということではなく、その高さは上中下少し変るが、そのいずれかは敵の搆え次第である。ここまでで、五輪書の上段の搆えとまったく違っていることが分る。まず、太刀を握った右手は耳のあたりにある。しかも、太刀の束先が開かないように、前せまに

健全なスポーツとしての格闘技

元K-1王者の魔裟斗氏や総合格闘家の鈴木千裕選手がおっしゃる通り、格闘技は「健全なスポーツ」であり、「不良の喧嘩の延長」ではない。 魔裟斗の「不良が-」発言が波紋 BD人気選手の啓之輔ら続々と反論「僕は格闘技に出会い更生できました」 https://www.msn.com/ja-jp/sports/other/%E9%AD%94%E8%A3%9F%E6%96%97%E3%81%AE-%E4%B8%8D%E8%89%AF%E3%81%8C-%E7%99%BA%E8%A8%80%E3%81%8C%E6%B3%A2%E7%B4%8B-%EF%BD%82%EF%BD%84%E4%BA%BA%E6%B0%97%E9%81%B8%E6%89%8B%E3%81%AE%E5%95%93%E4%B9%8B%E8%BC%94%E3%82%89%E7%B6%9A%E3%80%85%E3%81%A8%E5%8F%8D%E8%AB%96-%E5%83%95%E3%81%AF%E6%A0%BC%E9%97%98%E6%8A%80%E3%81%AB%E5%87%BA%E4%BC%9A%E3%81%84%E6%9B%B4%E7%94%9F%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F/ar-AA1jvYiN?ocid=msedgdhp&pc=LCTS&cvid=3f1d1582798148b0c63254d3f9500b7e&ei=7 (以下引用) ブレイキングダウンの人気選手、啓之輔が7日、自身のX(旧ツイッター)を更新。元K-1王者の魔裟斗の持論に反論し、「僕は格闘技に出会い更生出来ました」とつづった。  RIZIN・鈴木千裕が「今の日本の格闘技界は不良やヤンキーが輝く時代になっていて、格闘技の質を下げている」と発言したことに魔裟斗が同調し、自身のYouTubeチャンネルで「格闘技の未来がなくなる。裾野がしぼんじゃうね」と危惧。「せっかく俺とかが格闘技をスポーツに持っていって、裾野を広げたのにさ。不良のやんちゃなものになっちゃうと、親が子供にやらせたくないからね」と格闘技人口の減少につながるとして、警鐘を鳴らした。 この発言には啓之輔だけでなく、RIZINファイター・平本蓮も反応。魔裟斗が現役時代に発していたトラッシュトークな

銃のディスアーム(ガンディスアーム)は実戦で有効なのか

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下記の動画では、本物の拳銃による実弾発射に対するディスアームの様子が紹介されている。 実銃に対するディスアーム https://www.youtube.com/shorts/TZ6KudVd4eU 「銃に対するディスアームは実戦では使えない」と宣う輩もいるが、上記の動画を見ればわかる通り、接近戦では実銃に対するディスアームが非常に有効である。

肘ブロックの有用性

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フィリピン武術(エスクリマ、カリ、アーニス)やシラットにおいて用いられる肘ブロックは、素手の相手のパンチを防御する手段として大変有効である。 類似の技は、大道塾空道においても試合で有効なテクニックとして紹介されている。 空道における肘ブロック https://www.youtube.com/watch?v=gsvzi5kstrc

リーチ差や体格差のある相手との戦い方

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リーチ差のある相手との戦い方として、「合気道の入り身のように斜めに入る」「相手の前手や前足を狙って攻撃する」「相手の攻撃を誘ってカウンターを狙う」といった大道塾空道のテクニックが紹介されている。 リーチ差のある相手との戦い方 https://www.youtube.com/watch?v=UnVy44uFHKs また、体格差のある相手のパンチに対してカウンターをする際は、互いの前腕をクロスさせるように相手のパンチを捌くとカウンターが当てやすくなる。 体格差のある相手へのカウンター https://www.youtube.com/watch?v=bJlmJdLZaX8 これは少林寺拳法の内受けや空手の外受け(内受け)のように、なるべく相手と近い距離を保ちながら防御することで反撃がしやすくなる戦術である。 上記の動画では応用として、フィリピン武術(エスクリマ、カリ、アーニス)やシラットに見られるような相手の腕を引っ掛けて回しながら封じるテクニックも紹介されている。 その他、「後ろ足を使って前に出る」「左右にステップする」「相手の前足を潰す」「前後のステップでヒット&アウェイし、相手の攻撃を空振りさせる」といったキックボクシングのテクニックも紹介されている。 キックボクシングにおける長身相手との戦い方 https://www.youtube.com/watch?v=KYzA266cg_Q 自分より背の高い相手と戦う際は、上記のようなテクニックを選択肢として加えてみると良いだろう。