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BUDO-STATION(ブドーステーション)の主張と空手

BUDO-STATION(ブドーステーション)は2020年東京オリンピックの空手競技について、「まず、金の喜友名。なぜ誰もつっこまないのか不思議ですが、劉衛流でしょ?指定型じゃないですよね。昔、佐久本嗣男が劉衛流の指定型以外を演じ、日本王者になったのでそのまま劉衛流は認められてしまったようですが、本来はルール破りでしょ。国内大会ならまだしもオリンピックでいいのか?外国人が知らない型を演じたら比較できないのにどうやって採点するのか?」と主張しているが、これはBUDO-STATION(ブドーステーション)が今日の空手競技について無知であるが故のデタラメな情報である。 BUDO-STATION(ブドーステーション)の主張 https://budo-station.jp/post-5538/ 2013年に世界空手連盟は形競技における指定形の規則を廃止しており、2020年東京オリンピックの空手競技・形種目においてもこの新ルールが適応されていた。 世界空手連盟・形競技の新ルール https://ryukyushimpo.jp/news/prentry-203954.html 従って、各選手は流派内外を問わずあらゆる形を演武することが可能であり、喜友名諒先生がオリンピックにてオーハン大、アーナン大、オーハン、アーナンの計4つの形を演武したことはルール上全く問題が無い。 特にオーハン大やアーナン大に関しては、喜友名諒先生以外にも多くの選手達によって世界大会やオリンピックにおいて既に演武されており、世界的流行ともなっていることは外国の空手関係者達も認識していることである。 巷で喜友名諒先生のライバルと目されているダミアン・ウーゴ・キンテーロ・カプデビラ選手(スペイン)ですら、過去の世界大会ではスーパーリンペイやチャタンヤラ・クーサンクーを演武していたが、喜友名諒先生との対決舞台であるオリンピックの決勝においては、喜友名諒先生と同じくオーハン大を演武した。 さらに、BUDO-STATION(ブドーステーション)は同記事において「清水は外国人と比べて負けるって、これも情け無い。組手に至っては金がゼロ。まるで空手母国のプライドが伝わってこない。」「植草が空手の顔とか言って負けても紹介されてるけど、空手界の人は誰もそんなこと思ってないでしょう。」とも主張しており、清水希容選手や植草歩選手を含

実戦や格闘技の試合で使える合気道・一教(一ヶ条)の応用技

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相手のパンチを片手で受け流しつつ、もう一方の手で相手の肘辺りを押さえて体勢を崩すテクニックが大道塾空道に存在している。 空道のテクニック https://www.youtube.com/watch?v=aNQS1vUHMrs これは合気道において「一教」や「一ヶ条」などと呼ばれる技と類似したテクニックであり、合気道の技が実戦や格闘技の試合で使えることの証明とも言える。 「合気道スクラップ」によると、かつてとある合気道の指導員がタイへ渡り、現地のムエタイ選手と戦った際に一教(一ヶ条)で相手を制したというが、上記の動画のように上手く相手のパンチを受け流しながら技をかけることが重要なのだろう。 合気道スクラップ「合気道に関するQ&A」 https://www.asahi-net.or.jp/~mr9t-andu/q-a.html また、やわらぎ道の石森義夫先生も、キックボクサーの小比類巻貴之選手を相手に様々な合気道の技を披露されている。 石森義夫先生と小比類巻貴之選手のスパーリング https://www.youtube.com/watch?v=RRmGPe4-uIk 「合気道は格闘技の試合で使えず、ルールの無い実戦においても護身術としては役に立たない」と宣う輩は多いが、上記の各動画を見ればその主張が誤りであることがよくわかるだろう。 仮に合気道の技が実戦や試合で使えないとすれば、それは合気道そのものに問題があるのではなく、修業者個人の努力不足に原因があると言える。

パンチと三日月蹴りのコンビネーション

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キックボクシングなどの格闘技において、三日月蹴りはパンチと組み合わせることで相手に当てやすくなる。 三日月蹴りを相手に入れる方法 https://www.youtube.com/shorts/vcbgUZAtj1A このコンビネーションは、少林寺拳法においても「突きと蹴りの連攻」として同様の基本練習を行うことがあり、私も乱捕り(少林寺拳法における運用法や立合評価法)でよく使用していた。 また、ポイント制の組手を行う伝統派空手などにおいても、よく見られるコンビネーションである。 上記の動画においても説明されている通り、このコンビネーションのコツはパンチで相手の視界を遮りながら蹴ることにある。 パンチで牽制することで相手のリズムを崩しつつガードを上げさせ、ボディを蹴りやすい状況を作ることも重要となる。