BreakingDown(ブレイキングダウン)とプロ格闘技の違い

「エセ格闘技エンターテイメント番組」であるBreakingDown(ブレイキングダウン)がプロ格闘技の試合と決定的に異なる点は、選手層の素行の悪さや競技レベル、試合時間だけではない。

プロ格闘技の試合においては、ダウンを奪うなどして判定上の優勢が確定した場合、フットワークで相手から距離を取ったりクリンチをするなどして試合終了まで上手く逃げ切るテクニックも重要となる。

しかし、BreakingDown(ブレイキングダウン)のファン達はそうしたプロ格闘技のテクニックの重要性を理解出来ず、「ただ強いだけの者は普通の格闘技の試合に出場すれば良い」などと言ってしまう始末で、BreakingDown(ブレイキングダウン)が根本的に格闘技の次元へと到達出来ない原因が露呈してしまっている。


【BreakingDown】完璧な後ろ回し蹴りでダウン奪取→逃げのクリンチ K-1カレッジ出身者にファン苦言「ダサい」
https://encount.press/archives/524820/

(以下引用)

朝倉未来が社長を務める格闘技エンターテインメント「BreakingDown」のスピンオフ大会「BreakingDown9.5」が8日、都内で行われた。フェザー級ワンマッチで、K-1カレッジで準優勝の実績を持つ西島恭平が披露した後ろ回し蹴りに視聴者は騒然となった。

同時接続数30万人突破した「BreakingDown9.5」

 朝倉未来が社長を務める格闘技エンターテインメント「BreakingDown」のスピンオフ大会「BreakingDown9.5」が8日、都内で行われた。フェザー級ワンマッチで、K-1カレッジで準優勝の実績を持つ西島恭平が披露した後ろ回し蹴りに視聴者は騒然となった。

 同時接続数30万人突破した今大会。メインカード以外の試合も大いに盛り上がった。またも空手の経歴を持つ選手が魅せた。

 高いボクシングスキルを持つとしぞうとの一戦。「BreakingDown」から「RISE」、「RIZIN」の舞台を目指している西島はローキックで距離を図りながら後ろ回し回転蹴りを繰り出した。見事にとしぞうの顔面をとらえダウンを奪った。

 このシーンに視聴者からは「あの蹴りは恐ろしい!」「後ろ回し蹴りはカッコよかった」「ピンポイントに顔面に入れるとは!」「あれ当たるのすごい!」「スーパーキック炸裂」などの声が上がっていた。

 ダウンを取ってからの西島は急に失速。距離を取って打ち合いに応じない姿やすぐに組みつくスタイルには「守りに入ってんのがダサい」「組んで逃げるのは1分の競技では観ている側として嫌かなぁ」「ブレイキングダウンの試合をしてほしい」「プロ目指してるかしらんけどここはブレイキングダウンです」「内容的にはイマイチ」「ただ強いだけの奴はガチの格闘技の大会でてろって感じ」「戦い方もキャラも面白くない」など厳しい指摘が相次いだ。

(以上引用)


西島恭平選手はK-1カレッジ準優勝の実績を持ち、RISE(ライズ)やRIZIN(ライジン)などでプロ格闘家として活躍することを目指しているだけあり、プロ格闘家に必要な戦術を見事に体得している様を我々に見せてくれた。

西島恭平選手がプロ格闘家に必要なテクニックを駆使し、BreakingDown(ブレイキングダウン)的な戦い方をするとしぞう選手に判定勝利したことは、プロ格闘技のテクニックとその高いレベルがBreakingDown(ブレイキングダウン)においても通用することを証明したと言える。

他方、BreakingDown(ブレイキングダウン)のファン達が西島恭平選手をはじめとしたプロ格闘家やそのハイレベルなテクニックに関して、「守りに入っているのはダサい」「ただ強いだけの奴は普通の格闘技の大会に出れば良い」「戦い方もキャラも面白くない」などと愚かな批判をしている内は、BreakingDown(ブレイキングダウン)が格闘技の次元へと昇華されることは無く、これまで通り素人的な「エセ格闘技エンターテイメント番組」としての評価が続くだろう。

「ただ強いだけの者は必要無い」「例えモラルが無かろうと、キャラが立っていて目立つ者がいれば良い」というBreakingDown(ブレイキングダウン)のエンターテイメント性については、プロの総合格闘家である堀口恭司選手も苦言を呈している。


【格闘技】堀口恭司、BreakingDownで「勘違い野郎が増えてしまう」「格闘技の未来はない」
https://nanjgod.com/archives/%e3%80%90%e6%a0%bc%e9%97%98%e6%8a%80%e3%80%91%e5%a0%80%e5%8f%a3%e6%81%ad%e5%8f%b8%e3%80%81breakingdown%e3%81%a7%e3%80%8c%e5%8b%98%e9%81%95%e3%81%84%e9%87%8e%e9%83%8e%e3%81%8c%e5%a2%97%e3%81%88.html

(以下引用)

「格闘技をメジャーにしたい」
日本人史上初のBellator世界王者・堀口恭司(アメリカン・トップチーム)が大みそかの格闘技イベント「RIZIN.45」へ、参戦することが決まった。また大みそかの前には初の著書『EASY FIGHT』(12月7日・幻冬舎)が発売されることもアナウンスされた。(中略)
堀口は著書を通じて、「格闘技をメジャーにしたい」と説く。
「自分は、カッとなって相手に反則ギリギリだったり、もっと言えば目の中に指を入れてやろうとか、金的を蹴ってやろうと思ったことはない。というのは、自分は格闘技をスポーツにしていきたいと思っているから。意識として言えば、自分はアスリートにカテゴライズされると思うし、格闘技をメジャーにしたい気持ちがある。出来れば野球やサッカーに並ぶくらいのものになってほしいと思っている。そうやって浮き沈みも少ない世界にすれば、格闘技人口も増えるし、プロとして食えるようになる選手も増えていくと思う」。
そして堀口は「今の子どもたちに夢を与えていきたい」と記している。
だからこそ、堀口が過去にも口にしてきたように、「BreakingDown」への苦言が書かれている。
「最近は、とくに『BreakingDown』の影響もあってか、手っ取り早くカネを稼いで、影響力をもちたいと思う不良がそっちを目指すようになった。細かいことは知らないけど、端から見ている限り、あのリングは強くなくても、キャラだけ立っていればいい、ような世界観に見える」
さらに堀口はこう続けている。
「本音を言えば、『果たしてそれでいいのかな』と思う。部外者が偉そうなことを言うなと言われるかもしれないけど、あれが許されてしまうと、余計に勘違い野郎が増えてしまうのかな、と正直に言えば心配している。例えばの話、DEEPや修斗、パンクラスを始め、地道に日本の格闘技団体で試合をしている選手は悩むと思う。だって自分より全然弱い選手が急に有名になって、世の中的に『強い』イメージで語られていくのだから、『は?』となるのは当たり前だろう。
そう考えると、良い意味でも悪い意味でも、ちょっとどうなんだろう? とはなる。やっぱりリング上は『誰が一番強いのか』。ここに尽きる。もしこのテーマから外れた瞬間に、例えば『誰が一番目立つのか』か ゙テーマになってしまった瞬間に、本質を見失う。少なくとも自分は、そこに格闘技の未来はないと思う」。
どちらかと言えば毒舌キャラではない堀口だが、ここまで記載したように、著書「EASY
FIGHT」ではある程度、苦言を呈する部分は呈しながら、持論が展開されていく。
注目の発売日は12月7日になっており、近日中にAmazonでの予約も開始される。
https://encount.press/archives/533237/

(以上引用)


堀口恭司 日本人格闘家に物申す!“路上の伝説”朝倉未来にもチクリ「チートじゃないですか」

(以下引用)

総合格闘家の堀口恭司(33=ATT)が23日までに更新されたRIZINの公式YouTubeチャンネル「RIZIN FIGHTING FEDERATION」の動画内で、日本人格闘家に物申す場面があった。

 堀口は「今のBREAKING DOWNとかも“境界線”が無くなっちゃってるというかそこが凄い嫌だ」と日本人格闘家に物申した。

 そして「空手とか武道とそういう良いイメージで来てたのが、ここ最近未来くんとかのBREAKING DOWNが流行ってきて(格闘技が)すげえ悪いイメージになってきちゃったと思って、そこをしっかり変えていきたい。良いイメージを作ってきた格闘技っていうのを壊されちゃうと“俺がやってきたのは何なんだよ”ってなるじゃないですか」と持論を展開した。
 少年時代、ストリートファイトに明け暮れた朝倉未来には“路上の伝説”というキャッチコピーが付いている。堀口は笑いながら「不良で成り上がったって言ってるけど、極真空手やってましたよね?チート使ってるじゃないですか」とチクリ。「絶対ダメですよね。自分たちは“絶対に一般の人たちとケンカするな”というのは常日頃から言われてました」とつづけた。

 大みそかのタイトルマッチに向けては「派手な試合をしてお客さんを盛り上げたいなと思います。格闘技でこれだけの人を感動させられるんだよっていうのを見せたい」という言葉でこの話題を締めた。

(以上引用)


結局のところ、プロ格闘技の本質とは堀口選手がおっしゃる通り「誰が一番強いのか」を真摯に追及するところにあり、試合に勝つことが全てであると同時に、そのためにクリンチなどの守りのテクニックも高度なものが求められることが正常である。

そのような当たり前のことをファンや大会関係者達が理解出来ない限り、BreakingDown(ブレイキングダウン)が格闘技として評価される日は永久に訪れないだろう。

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