イレイナの性格に関する論争 ~「魔女の旅々」第9話より~

今回の話は珍しく、冒頭で「この作品には一部刺激的な表現が含まれます。児童および青少年の視聴には十分ご注意ください。」と注意テロップが流れ、物語開始早々に我々視聴者の心を不穏にかき乱した。






実際、今回の話はこれまでよりショッキングな内容であった。子供時代のセレナが両親から虐待されて殺人鬼と化し、その狂気の精神はイレイナを動揺させるほどだ。

さて、私はニコニコ動画で今回の話を視聴していたが、流れてくるコメントでは「イレイナにもまだ人の心が残っていたか」「イレイナらしくない」という意見が散見された。

確かにこれまでのイレイナは、かなり自尊心が強くドライな性格が前面に出ていたので、我々アニメ勢からしてみれば驚くのも無理はないかもしれない。

しかし原作勢によると、アニメではカットされたエピソードやモノローグも多く、イレイナの性格に関して誤解されているというのである。

本来のイレイナの性格は、情にもろく感情的で流されやすい。しかしそれは旅人として良い傾向ではないので、普段はドライであろうと努めているが、何かの拍子に感情移入し、人助けをしてしまうという。

我々アニメ勢はまだ、本来のイレイナを知らないようである。今後どのように物語が展開していくのか、イレイナの人となりにも注目しながら視聴していきたいと思う。

コメント

  1. 3話の瓶詰めの幸せの時のイレイナはニノの扱いに怒って村長に杖を向けたのち、物の修復のみに留めてたことから、助けたいが冷静に考えると旅人のイレイナが出来ることなどなく村長への攻撃をやめた事が読みとれます

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    1. 本当はニノを助けたいという気持ちと、旅人としての立場……双方で揺れ動くイレイナの葛藤が伝わるとても見応えのある回だったと私も思います。

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