自己紹介 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ 12月 03, 2020 ハンドルネーム…金翅鳥(こんじちょう)好きな学術分野は武術史、日本史、世界史、宗教学、政治学。少林寺拳法三段。各種大会入賞と指導経験あり。現在は、古武術の各流派や沖縄空手を修業中。サブカルチャーも少々。 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ コメント
天心流と新陰流の共通技法 12月 19, 2022 天心流兵法(江戸伝天心流)は新陰流から派生した流派であるため、技法や思想に関して共通点が多く存在する。 例えば、「手字種利剣(しゅじしゅりけん)」とは元々新陰流の教えで、相手の気配を察知するためには目付が重要であり、相手の打ち出す太刀筋に対して自分の太刀を十文字に合わせて、相手の攻撃を防ぐことを意味する。 「手字種利剣(しゅじしゅりけん)」は柳生宗矩の「兵法家伝書」にも記載があり、唯一勝つための究極であると述べられている。 天心流の素振りは、新陰流の「輪之太刀」と同様の動きをする。 新陰流における輪之太刀は「魔之太刀」とも通称されるもので、受け流しと切り返しが一体となった刀法である。 新陰流・輪之太刀 https://www.youtube.com/watch?v=sLg3G6rIK5I 駒川改心流やタイ捨流など、新陰流から派生した他流派においても輪之太刀と同様の刀法が基礎鍛錬として伝承されており、天心流と同様に新陰流の術理を技術体系に含んでいる。 駒川改心流 https://www.youtube.com/watch?v=L0nXGIzcZEg タイ捨流 https://www.youtube.com/watch?v=TBEwFgdtdio 天心流 https://www.youtube.com/shorts/ARd54Hlzv6s 「天心流を含めた新陰流系流派の素振りは、柳生新陰流のそれとは異なる」と主張する者もいるようだが、そもそも天心流を含めた新陰流系流派には複数種の素振りが存在しており、廻剣を伴わない素振りも存在する。 柳生新陰流・雷刀(上段)からの素振り https://www.youtube.com/watch?v=7Odm-26dxD4 https://www.youtube.com/watch?v=ZFQEpeRjG30 柳生新陰流・二蓋笠会・池之側浩先生による輪之太刀の素振り https://www.youtube.com/watch?v=XE7eoI7qxw8 柳生新陰流・二蓋笠会・池之側浩先生による廻剣を伴わない素振り https://www.youtube.com/watch?v=pl0rkr4hlNw 天心流・袈裟懸けの素振り https://www.youtube.com/shorts/a0ODjUMRfzc しかし、廻剣素振りが新陰流... 続きを読む
天心流の居合刀 12月 13, 2022 天心流兵法に批判的な者達は「同流が使用している模造刀はアルミ刀ではないか」と主張しているようだが、天心流は組居合や組太刀に際して相当激しく刀を打ち合っており、こうした稽古や演武はアルミ刀やジュラルミン刀のような軽量で壊れやすい模造刀では不可能である。 実際、殺陣を行う役者達が「被り」をせずに刃合わせをする際は、模造刀や竹光に掛かる負担を最小限に抑えるために打ち合う寸前で一瞬手を止め、刃同士が触れ合う程度の非常に軽い力で受けや鍔迫り合いを行っているため、派手な動きに比して刀の打ち合い自体に激しい力は掛かっていないのである。 私も芝居の小道具として使われているアルミ刀やジュラルミン刀をいくつか振ったり、実際に組太刀形式で他者と打ち合ったりしてみたが、強く打ち合うと簡単に壊れてしまうばかりか、そもそも激しく振ったり軽く打ち合うだけでも破損してしまうので、役者達がアルミ刀やジュラルミン刀を日頃から慎重に扱う理由がよくわかる。 また、天心流では転柄血振りが多用されるため、刀の接合部から金属音が鳴ることがよくあるが、居合刀は亜鉛合金や真鍮などの比重の重い金属パーツが使用されているため、アルミ刀やジュラルミン刀のような軽い金属パーツが使用されているものと比べて金属音に違いがある。 実際に各流派の転柄血振りを比較すると、天心流が通常使用している大刀は他流派でも使われている居合刀と同じであるとわかる。 天心流・ジュラルミン製の三尺刀 https://www.youtube.com/watch?v=eWmkbzImrFQ 天心流・居合刀 https://www.youtube.com/watch?v=d0cPiqnSAdE 天真正伝香取神道流・居合刀 https://www.youtube.com/watch?v=QMuzRXzSW8o https://www.youtube.com/watch?v=W4QeNbI7srI https://www.youtube.com/watch?v=wdK2roz4I_s 新陰流判官派・居合刀 https://www.youtube.com/watch?v=JQo4IERQkac https://www.youtube.com/watch?v=J7a_xt2-8cY 天心流・第10世師家の鍬海先生は、各々に合った居合刀を自ら選ぶよう門人達に推奨して... 続きを読む
武道・武術・格闘技が想定する攻撃 12月 13, 2022 世界各地の武道・武術・格闘技には、流派によって様々な技が存在する。 空手の正拳突きや合気道の手刀など、流派を代表するような技の数々も存在し、武道や武術、格闘技の経験が無い素人の一部は「そんな攻撃を誰が実戦でするのか」と疑問を抱いているようであるが、そもそも彼ら素人が考える実戦とは何なのであろうか。 正拳突きや手刀が使われないと考えているのであれば、やはり武道や武術、格闘技の経験が無い素人を仮想敵とした実戦という答えになるだろうが、果たして真の実戦では必ず素人だけが仮想敵だと言えるのであろうか。 否、護身などのルールの無い実戦においても、相手が何らかの武道・武術・格闘技の経験者であることは多く、そうした技への対処も想定しておかなければ実戦的とは言えない。 同時に、正拳突きや手刀打ちなどの武道・武術・格闘技特有の技は、「そんな攻撃を誰が実戦でするのか」という敵の素人的思い込みを逆手に取り、相手の虚を突いて戦いを有利に進めることが出来る。 実戦では相手の虚を突くことが重要であり、相手が想像もしていないような攻撃をすることが最も有効である。 まさか、自分の喧嘩相手が合気道や古武術などに見られるような手刀を打ち込んでくるとは思わないだろう。 しかし、その思い込みこそが実戦では命取りなのである。 かつて私が少林寺拳法をしていた頃、とある大学の少林寺拳法部の指導者である五段の先生と空撃乱捕りをさせていただいたことがあったが、私は先生から手刀打ちを食らって大変驚いた経験がある。 少林寺拳法の乱捕りにおいてメインとなる攻撃手段の1つは直突きである。 空撃乱捕りの場合は振り突きや鈎突きなども使われることが多いが、いずれにせよ他流の武道や格闘技でもよく見られる、いわゆる「パンチ」である。 従って、乱捕りの際もパンチは警戒しているので防御することが出来るのだが、まさか手刀打ちをされるとは思っていなかったので、私は全く反応出来ずに食らってしまったのである。 もしこれが乱捕りではなく本気の喧嘩であったならば、私は件の先生から手刀を脳天へ打ち込まれ、その場に昏倒していたことだろう。 こうして、実戦では相手の裏をかき、虚を突くことが重要ということで、私は先生から実戦における手刀の有効性を学んだのである。 格闘技を練習している者達の多くは、規則のある試合であろうとルール無用の素手の喧嘩であろうと、あ... 続きを読む
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