Breaking Down(ブレイキングダウン)と炎上商法

格闘家の朝倉未来選手は、自身がスペシャルアドバイザーを務める格闘技大会「Breaking Down(ブレイキングダウン)」について、「炎上商法」であることを認めた。


朝倉未来 物議の「ブレイキングダウン」乱闘問題どう見ている?「炎上を狙った?」の声に反応
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E6%9C%9D%E5%80%89%E6%9C%AA%E6%9D%A5-%E7%89%A9%E8%AD%B0%E3%81%AE-%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%80%E3%82%A6%E3%83%B3-%E4%B9%B1%E9%97%98%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%A9%E3%81%86%E8%A6%8B%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B-%E7%82%8E%E4%B8%8A%E3%82%92%E7%8B%99%E3%81%A3%E3%81%9F-%E3%81%AE%E5%A3%B0%E3%81%AB%E5%8F%8D%E5%BF%9C/ar-AA14uwaQ?ocid=msedgntp&cvid=eae415427cf84706a885b02c59cbd127


(以下引用)

格闘家の朝倉未来(30=トライフォース赤坂)が、23日放送のABEMA「デマ投稿を許さない」(水曜後11・30)に出演。自身がスペシャルアドバイザーを務める格闘技大会「Breaking Down」について、思いを語った。

番組MCの坂上忍は「僕、今日楽屋入ってスタッフさんに聞いたんですよ。“ブレイキングダウンってどうなの?”って。そしたら、試合っていうより、試合に行きつくまでが面白いって言うんです」と格闘技好きというスタッフの声を紹介。朝倉は「オーディションの方が人気ですね」と笑みを浮かべた。

 オーディションなどについては「僕が全部考えた」といい、「RIZINとかって5分3ラウンドの試合が多いんですけど、レベルが高すぎるゆえに、寝技同士の決めきれない展開がずっと続いてたりとかあって、言ってしまえばつまらない試合も結構多いでしょ?そんな中で僕のYouTubeの企画で自分のメンバー同士が1分のスパークリングをした時に、そっちの方が面白かったんです。展開が早くて、体力の計算もいらないから、全力でやるじゃないですか。これは面白いなと思って、1分の大会をつくったら時代に合っているなと考えました。若者は、長いものが見られなくなているので」と、大会のアイデアの背景を語った。

 同大会には「けんかっ早いやつがたくさんくる」といい、坂上も「それを見させられたら、そっちの方が面白いってなっちゃいますよね」と“大バズり”している理由に納得。朝倉は「自分が最強だと思っている人が多いので、オーディションで凄く乱闘が起きるんですけど。それが面白い」と、たびたび物議をかもすオーディションについて私見を述べた。

 この“炎上”について「それ、狙ってたの?」と坂上。朝倉は「大会の3回目まではオーディションはなしで、運営側が、応募してきた人を勝手にマッチメークしていきなり試合を流す、というのをしてきたんですけど、ストーリー性がないから、あんまりバズらなかった」とオーディションの有無で話題性が異なると吐露。オーディションについては、ABEMAで放送された企画「朝倉未来に勝てたら1千万円」で出演者のオーディションをしていたことがヒントになったといい「“これ、一緒じゃない?”と思って。ブレイキングダウンも取り入れようということでやったら、一気にバズりました」と、炎上も視野に“バズる”ための計算だったと明かした。

(以上引用)


多くの総合格闘技の大会において5分3ラウンドの試合が多い中、「1ラウンド=1分」という短い時間を設定することで、より激しい試合を作り出すことが出来るという朝倉未来選手のアイデアは確かに画期的であると言える。

しかし、炎上商法によって成功が長続きした事例は、格闘技を含めたあらゆる業界においてただの1つも存在しない。

コンテンツをバズらせる手法として、炎上商法は宣伝を打ち出した直後こそ高い注目度を集めることが出来るが、徐々にアンチが増えていくと共にイメージダウンが加速し、やがて大衆の間でも興味を失われやすくなることから、長期的に見て有効な宣伝手法とは言えない。

過去の事例から見ても、炎上を可能な限り回避するよう努め、常にイメージアップを忘れず工夫し続けることが、格闘技を含めたあらゆる業界においてコンテンツの人気を長続きさせる常識である。

Breaking Down(ブレイキングダウン)を今後も人気コンテンツとして継続させたいのであれば、朝倉未来選手は炎上を狙ったマーケティングをせず、今後加速するであろうイメージダウンを抑制するためのより堅実な宣伝手法を実践するべきであろう。

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